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長野県(そば・リンゴ県)にしかない少し変わった条例

パートナーシップのまちづくり基本条例(茅ち野の市)

はじめにそれぞれの思いがあった。
「誰もが充実した人生を送りたい。お互いに思いやり支え合いながら、いつまでも元気で長生きしたい」「きれいな空気や水を贈ってくれる緑の山や川、心を和ませてくれる恵まれた自然をいつまでも残していこう」[中略]

 

「ごしたいけどおもしろいな」。こんな言葉があちこちで交わされ、「みんなで知恵を出し合い、ずくを出し、汗を流そう」を合い言葉に、茅野市のパートナーシップのまちづくりは広がっていく。(前文より抜粋)

 

パートナーシップにもイロイロあるけれど

この条例にいうパートナーシップとは、「市民」と「行政」とが一緒に取り組むことを指しています。

 

茅野市の場合は「市民が主導権を握り、それを行政が支援する」というふうに、市民の意見を優先にすることがタテマエのようですね。相手に花を持たせることを美徳とする日本人にとって、こういう行政のスタンスはむしろ自然なあり方かもしれません。

 

「みんなで知恵を出し合う」市民と行政との協働を目指し、茅野市ではさまざまな協議会や任意団体、NPO法人が活動を行っています。

 

そのジャンルは多岐にわたり、市民が主体的に参加して、保健・医療・福祉の連携を目指していく「福祉21茅野」、資源ゴミの分別やゴミ自体の減量を進めている「美サイクル茅野」、一人ひとりの子どもたちを地域全体で育てていく狙いの「どんぐりネットワーク茅野」、市内に住む外国人に向け、数カ国語で生活情報を提供する「ねこじゃらし茅野」など。

 

なお、ご紹介した前文中にある「ごしたい」とは、茅野地方の方言で「疲れた」を、「ずく」とは、同じく「ものごとに立ち向かう気力や活力など」を意味するそうです。

 

[献血・献眼・献腎]三献運動推進都市宣言(松本市)

輸血を必要としている人、眼の障害で視力を失った人、人工透析を繰り返し続けている人がいます。これらの人々に、自分の健康な血液や角膜、腎臓を提供しようという、「温かい善意」の申し出を推進する街づくりを行う宣言です。

 

16歳で一度やって以来、献血はパッタリごぶさたの著者は、身につまされる思いです。

 

将来、IPS細胞(人工多能性幹細胞)の技術が実用化され、自分に必要な血液や臓器は、自前の細胞で作ってしまえる時代が来るかもしれません。しかし、少なくとも今は、他者同士の「助け合い」が医療現場に求められるのです。便利さを追求するか、温かい善意を待つか、どちらが幸せな世の中なのか、簡単には答えを出せない永遠のテーマでしょうね。

 

山岳安全都市宣言決議(駒ヶ根市)

美しい山岳や渓谷の風景を訪れる観光客が増えるにつれて、山岳地帯での遭難や犯罪も増えている現状を心配し、遭難事故・犯罪事故を未然に防止することが、「明るい観光都市建設のための必須要件」だと宣言しています。

 

さらに、山岳地帯を通るロープウェーの建設工事災害や運行事故を防止することまで宣言する徹底ぶりです。大自然と身近に親しんでいる駒ヶ根市民だからこそ、その恐ろしさも思い知っているのでしょう。リアリティに満ちた都市宣言です。

 

山岳文化都市宣言(大町市)

大町市は、北アルプス山脈を大胆に貫き、富山と長野をつなぐ「立山黒部アルペンルート」の街。その地域一帯で歴史的に守り育てられてきた「山岳文化」は、山で生活する者にとって必須の教養。地形や積雪の知識、登山道の知識、高山植物の知識など、広く人文科学や自然科学を横断し、地域を考え、故郷に学ぶのです。

 

こういった山岳文化を、最近の環境問題への取り組みとしても捉え直し、次の世代へ伝えることを宣言しています。

 

みのちゃんバス条例(箕輪町)

平日運行ですが、一部路線で乗り降り自由、車イスの乗客にも優しいリフト付きの市営バス。似たようなバスは、他の地域にもあるのでしょうが、ネーミングに気取りがなく、ステキです。